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2007年7月15日
EditNetプリンテック 再生上質紙の取扱い変更について
本年6月より,古紙100%再生上質紙「マイセン100」の一部厚さ(90kg,110kg)の紙がメーカ在庫切れとなり,再開の目処もついていないため,お客様には大変ご迷惑をおかけしております. また,再生上質紙は一部の銘柄が一時的に品不足になることがあり,お客様にはその都度種類の変更等をお願いするなど,ご不便をおかけしておりました. さらに,このような状況の中,製紙各社において「古紙100%上質紙の生産取り止め」が予定されるなど,弊社でも再生上質紙のラインナップの変更が避けられない状況となりました. このため,現在「銘柄」でご紹介している再生上質紙を,色合いの近いいくつかの銘柄で分け,「グループ」に分けてご紹介することとさせていただきます. この結果,お配りしている紙見本と少々色味などが違う紙でお納めすることが生じますが,なにとぞご了承ください.(大きな違いはありません.) また,古紙の含有率についても,メーカの製造状況により今後随時変更されてまいりますので,あわせてご了承ください. 具体的なお取り扱いは,以下のとおりです. ご注文の際の種類名変更について
※古紙含有率は,わかり次第改めてお知らせいたします. ※「エコ上質紙」は,再生紙,環境に配慮したバージンパルプを使用した紙など,環境への配慮が行われた上質紙を総称した,弊社独自の呼称です. ※「e窓」などの画面では当面の間「エコ上質紙W(エコGなど)」「エコ上質紙Y(マイセンなど)」と現行の用紙種類を併記し,極力わかりやすくご注文いただけるようにさせていただきます. 古紙含有率の変更について現時点で,製紙各社は再生上質紙について「古紙100%の生産取り止め」「古紙配合率の引き下げ」を予定しています.弊社では,各種の用紙について環境への配慮が進んでいる用紙を中心にお客様にご紹介しておりますが,今後も引き続き皆様のご期待に応えられるよう,新しいラインナップの中で環境に配慮した製品をご紹介してまいります. 変更に伴い,古紙含有率を印刷物に表示されているお客様は,含有率の修正が必要になる場合があります((例)R100→R70).単に「再生紙を使用しています」というような表現の場合,修正は必要ありません. 古紙含有率引き下げの背景について古紙含有率引き下げの背景としては,環境対策におけるCO2排出量削減のウェイトが大きくなってきたことが上げられます.従来は,リサイクルされた古紙の利用を増やし,リサイクルの促進を図り,ごみの問題や森林資源の節約を図ろうという点に重点がおかれてきました. ところが,近年は「地球温暖化防止のためのCO2削減」の相対的重要性が増しており,製品を作る際のCO2排出量に相当なウェイトがかかるようになってきました. 木材パルプから紙を作るほうが,全体のCO2排出量は多いのですが,木材パルプを紙に加工する過程で取り除かれる副産物が「CO2をカウントしなくてもよい燃料」として使えるため(生育の過程でCO2を吸収していることから±0として扱われる),それを差し引くと古紙パルプよりもCO2排出量が少ないという理屈になるのです.(古紙からは燃料が取れないため,化石燃料を焚く量は増えてしまうのです.) そもそも1つの製品の製造にはCO2だけでなく色々な環境負荷(大気汚染,廃棄物,排水など)が生じるものですから,CO2だけで一概に論じることは無意味です.しかし時代や各国の事情によってそれぞれの環境負荷への取り組みのウェイトが変わることはありえます. 現状を見ると,古紙の利用(さらには輸出)が非常に増えてきて古紙リサイクルの拡大は一定の目的を達成できつつあることに加え,各社ともCO2削減に数値目標をもって取り組む必要があることから,古紙含有率の引き下げという選択も十分ありえます. 古紙含有率が下がった分は木材を入れることになりますが,計画的に植林されるなど適切に管理された森林の木材であれば,自然を破壊するようなことにはなりません.各社とも「古紙100%」の紙の代替となる紙には「認証木」(適切に管理された森林の木材であることを第三者機関が認証するもの)などを使用していますので,弊社でもこのような取り組みを注視しながら,従来どおり環境に配慮した紙をお客様にご紹介してまいります. |